子どものうちから
- 運動するところ
- 2021年2月5日
- 読了時間: 3分
体の悩みの相談の多くは、見た目をどうにかしたいという方よりも、不調をどうにかしたいという方のほうが多くお越しいただきます。
その時に感じるのは、最近やこの何年とか十数年の運動歴よりも、子どもの頃どれだけ体を動かしていたか、もっと言うと、どれだけ正しく体を使えていたかで改善スピードが大きく違います。
先日、役場の方のご好意で近隣の幼稚園での運動教室を開催させて頂きました。
とっても健気でひたむきに何事にも向かう姿を見せてもらいました。
最後に園長先生が仰っていました。
「どの子がどんな動きが苦手なのかが分かりました。」
私がまさに伝えたかったことなのです。
多くの方が、
私は運動音痴だから、、、
ウチの子は本当に運動が苦手でね〜。
何をさせても上手くならない。などなど
私も幼い頃は運動が苦手な方だと思っていました。
短距離走も一般的な速さだし、野球ではバットがボールに当たらないし、サッカーでも空振りをすることもありましたし、スケボーなどのバランス感覚もありませんでした。
でも、人より木登りは上手だし、裸足で逃げ回るのは得意だし、手先が器用なのでバスケのドリブルは得意でした。
人それぞれ特性があるのですね。
脳の発達している場所や反応の敏感・鈍感さにより得意・不得意が誰にでもあります。
・目で見たものをそのまま真似できる人。
・腕の動き、足の動き、別々に理解してからでないと結び付けられない人。
・上半身でも、お腹と背中と肩の動きを一つ一つ確認しないと腕の動きが正しくできない人。
勉強も同じです。
たくさん英語を聞いて覚えられる人。
英語の本をたくさん読んで覚えられる人。
英語の文章をたくさん書いて覚えられる人。
このように体の動きも、教え方も個々に合った教え方をするだけで、ぐーんと理解度が増します。
逆に、言葉だけでイメージが浮かばない人に、もっと手首を使ってとか、肩を下げてとか、肩甲骨をどうとか伝えたところでほとんど変わりません。
今回幼稚園での運動教室は、体の軸を自然に使えるように、動物のマネで力強さと足の回転速度を上げるような運動をたくさん行ないました。
あくまでも"自然"というのがポイントです。
もっと強く!や、速く!などの抽象的な声かけでなく、膝を曲げないでね!や、お尻を上げて!地面に近づいて!など、イメージしやすい声かけをすることで正確に体を使えるような導きをしました。
そうすると、より苦手な動きが明確になります。
もっと速くとか強くというのは、姿勢を崩せばできてしまうので、本人だけでなく見ている親や先生もできた錯覚を起こしてしまうのです。
そのため、いつも速かった子が正しくやると遅いことに気が付いたり、いつも遅いと思っていた子が実はすごく正確にやっていたからだった、なんて事にも気が付けます。
そのように、表面的に見ると遅くて苦手なんだなとイメージが付いても、私どもから見ると、あの子は素晴らしい動きをしている。それを地道に続ければ相当な良い動きが身につくな。という現実があります。
なので正しい評価をしてあげる、正しく分析をしてあげる。これが何よりも大切です。
やはり、どんな子にも、どんな人にも運動をする楽しみや喜びは、命が尽きるまで味わって頂きたいです。
体の使い方や動きを正しく導けるのは、早くて3歳ごろから可能です。
遅くても5歳を過ぎてくると、今までの動きのクセや勘違いを修正することが可能になります。
未就学児の方から大学生まで、応援キャンペーンは常に行っていますので、お気軽にご相談下さい。
特に私も学生の頃、ケガだけでなく、内臓の問題から気持ち的な部分まで、たくさん悩んできました。
今になって考えると、とても簡単なことで単純なことでも、あの頃は本当に苦しみました。
そんな思いを抱いているお子さんの是非とも協力をさせて下さい。
もちろん大人の方もいつでもご相談下さいませ。
「運動するところ」


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